栗をもらっても「大変!」というイメージはありませんか?
実際に栗の甘露煮を作ってみたら、とても美味しく仕上がり感動。さらに、その甘露煮を使って栗きんとんにも挑戦!
来年もぜひ作りたい一品なので、レシピをご紹介します。
栗の甘露煮の材料と分量
- 栗:125g
- 水:100g
- てんさい糖:50g(お好みで加減)
- くちなし:1個(色づけ)
栗の保存方法
栗はチルド室で保存するのがベスト。水分が飛んで乾燥すると味が落ちるので、ポリ袋に入れてチルド室へ。数日間保存すると、でんぷんが糖に変わり、甘味が増します。
作り方
1. 栗を剥く〜熱湯で鬼皮を剥きやすく
まず、栗を1〜2時間水に浸けます。沸騰したお湯に栗を入れ、2分ほど湯がいてからざるに上げ、冷水で冷まします。 触れる温度になったら、栗のおしり側に包丁を入れて皮を押さえ、栗の頭の方へ引っ張るようにして鬼皮を剥きます。鬼皮が剥けたら、再度熱湯に戻して渋皮をふやかし、剥きます。
剥いた栗は変色を防ぐために、水につけておきます。
冷凍してから剥いてもOK!
栗を冷凍すると剥きやすくなります。1日以上冷凍してから熱湯を注ぎ、5分ほど置くと簡単に剥けます。
2. 栗を茹で、くちなしの実で色づけ
剥いた栗と割ったくちなしの実を鍋に入れ、栗がかぶるくらいの水を加えて沸騰させます。弱火で10分ほど茹でた後、冷まして色が入るのを待ちます。冷蔵庫で一晩置いてもOKです。
3. 蜜で炊く
鍋に水100gとてんさい糖50gを入れ、沸騰させて糖を溶かします。色づけた栗を鍋に移し、栗同士が重ならないように並べます。弱火で20分煮て、火を止めて冷ますと、味がしっかり馴染みます。
栗の甘露煮・渋皮煮・マロングラッセの違いとは?
栗を使った甘い保存食にはいくつか種類があります。
それぞれの特徴を簡単にご紹介。
栗の甘露煮
- 鬼皮も渋皮も剥いた栗を、砂糖とくちなしで煮たもの。鮮やかな黄色が特徴
- おせちの栗きんとんに使われることが多い。
栗の渋皮煮
- 鬼皮のみ剥き、渋皮を残したまま砂糖で煮たもの。
- 渋皮のほろ苦さが大人向けの味わいで、洋菓子にも合う。
マロングラッセ
- 渋皮を剥いた栗をシロップ漬けにし、乾燥させたもの。
- ヨーロッパ発祥の高級菓子で、しっとりした甘さが特徴。
作り方や味わいが異なるので、用途や好みに合わせて楽しんで下さい。
マロンとチェスナットの違いって?
英語では「栗」を表す単語に 「マロン(Marron)」 と 「チェスナット(Chestnut)」 がありますが、実は微妙な違いがあります。
チェスナット(Chestnut)
- 英語で一般的な「栗」の総称。日本の栗も含まれる。
- 「ローストチェスナット(焼き栗)」 のように使われる。
マロン(Marron)
- フランス語由来で、特に 「大粒で形の良い栗」 を指すことが多い。
- 「マロングラッセ」や「マロンペースト」 など、お菓子や加工品に使われることが多い。
つまり、「栗全般を指すのがチェスナット」「フランスの高級感のあるお菓子や加工品に使われるのがマロン」というイメージですね。
ちなみに、栗の甘露煮は「Candied Chestnuts」、栗の渋皮煮は「Chestnuts in Syrup」や「Simmered Chestnuts」 で、どちらも「チェスナット」が使われます。
甘露煮に「マロン」がつかないのは、家庭でも作る栗料理だからかもしれませんね♪
さいごに
大変そうだなと思っても、初めてのことに挑戦するのはワクワクして楽しいものです。
くちなしで栗はこんなにも鮮やかな黄色に着色されるのかと感動しました。色付けにはくちなしをそのまま加えてもOKですが、さつまいもなど煮崩れるものに加える場合は、お茶パックを使うと小さな種の回収に苦戦することなく便利です。
実は、くちなしを使うのも初めてなのに、庭から採取した「新鮮採りたてのくちなし」を使用しました。柔らかそうな赤みを帯びた実を選んで1つ鍋に入れたのですが、誰もお腹を壊すことなく一安心!!
くちなしの花言葉は「喜びを運ぶ」「とても幸せ」「優雅」と素敵なのですが、日本では良いイメージがなく植っていることは少ないのか、生の実を使われていることは少ないですね。今後はもっと活用したいものです。
最後になりましたが、甘露煮の保存は密封容器に入れて冷蔵庫で保存可能ですが、長期保存をしたい場合は冷凍保存をおすすめします。甘さが引き立つ甘露煮、ぜひお試しください。
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