劇団☆新感線の名作が歌舞伎バージョンに!
劇団☆新感線が2007年に上演し、大きな話題を呼んだ『朧の森に棲む鬼』。当時、あまりの面白さにDVDを購入したほどハマった作品が、今回は歌舞伎NEXTとして生まれ変わり上演されることに!
事前にDVDを見返して予習し、ストーリーの緻密さとキャラクターの魅力は色褪せず、期待が高まるばかり。果たして歌舞伎バージョンではどのようなアレンジが加わっているのか…。考えるだけでワクワクが止まりませんでした。
松本幸四郎&尾上松也のダブルキャスト
今回の舞台は、松本幸四郎さんと尾上松也さんのダブルキャスト。どちらも魅力的ですが、個人的にはやはりライは松本幸四郎さんで観たい!


いざ博多座へ!アクセスも抜群
今季最大の寒波の影響で交通機関の乱れが心配される中、新幹線は通常運行。博多座は博多駅から地下鉄空港線でわずか4分、7番出口を出てすぐという好立地。天候が悪くてもアクセスしやすく、雨に打たれる心配もないのが魅力です。



座席の感想&観やすさ
「博多座はどの席からも観やすい」と聞いていたので、大阪ではなく博多座での観劇に。今回はK40の席。実際に座ってみると、花道も舞台も視界良好!
もう少し前方の中央がベストかもしれないけれど、K40でも十分満足。2階のサイド席も角度的に面白そうな見え方をしそうです。ただ、3階席はかなりの高さがあるので、高所恐怖症の方は避けた方がいいかも…? 劇場に入った瞬間、その高さに驚きました。
また、各階にはコイン返却式のロッカーがあり、荷物が多くても安心。飲食店や出店も充実しているので、開演前の時間も楽しめます。ただ、出店がある分ロビーはやや手狭な印象があり、混雑する時間帯は少し窮屈に感じるかも。
歌舞伎×新感線=最高のエンターテインメント
歌舞伎の要素もたっぷり
ご縁や繋がりを和えて進化した歌舞伎を目指す、歌舞伎NEXTなので
- 見得(決めポーズ)
- 女方
- 隈取メイク
- ツケ打ち(迫力を増すための音)
- 屋号の掛け声
といった伝統的な歌舞伎の要素がふんだんに盛り込まれています。しかし、セリフは聞き取りやすく、歌舞伎初心者でも十分楽しめる内容に。
キャラクター&ストーリーの完成度
キャラクターやストーリーなど原作の魅力をそのままに、笑いも随所に散りばめられた舞台。テンポの良い展開に引き込まれ、最初から最後まで夢中。
ネタバレあり!印象的なシーン
- オオキミ登場シーン
花道の付近のお客さんが池の鯉役をされていて、「ありがとねぇ。餌をあげるねぇ」とおまんじゅうを撒くシーンが微笑ましい。 - サダミツ(尾上松也)
隈取メイクで、笑いのツボを突きまくる! - 殺陣シーンのツケ打ち
あの迫力ある音に感動。ツケ打ちがあるとアクションが何倍にもカッコよくなる!響きがよく心地よいけれど迫力を増してくれる音。 - マダレの小倉のザク?の笑いだけは分からなかった…
これ、誰かわかる人いたら教えてほしい(笑) - クライマックスの衣装変化&空中飛行
豪華でダイナミックな演出に大満足。
幕間の楽しみと驚きの遭遇!
劇場内には美味しそうな食べ物がたくさん!
- 朧だんご(甘味処たきむら)
- スコーン(Bibury Tea Rooms)
幕間のお供に購入。観劇前に購入するとお取置きしてくれて幕間や帰りに受け取れるシステムはとても助かりました!!

さらに、幕間には劇団☆新感線の演出家、いのうえひでのりさんとすれ違うという驚きの出来事が!びっくりしている間に通り過ぎてしまい、握手してもらえば良かったと悔やまれる…。
さいごに
歌舞伎と新感線の融合は想像以上に素晴らしく、日本の伝統とエンターテインメントが見事に掛け合わさった舞台でした。ぜひ世界進出してほしい!
それにしても、こんなに素晴らしい舞台なのにチケットが売り切れていないのが不思議…。やはり「歌舞伎」とついているから? 実際はとても見やすく、歌舞伎初心者でも普通に楽しめる作品。歌舞伎のことは全然分からないのでもっと知りたいと思うきっかけにもなりました。
次は尾上松也さんのライも観に行こうかしら…? それほどまでに満足度の高い舞台!
これから観に行く人は、ぜひ楽しんでください♪

朧の森に棲む鬼はやっぱり良い!!と思った続きの話↓
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