ヒルドイドローションと泡タイプ。
ジェネリックと違いがあることをご存知ですか?
両方知っているからこそ「ちょっと待って!!」と伝えたい。
ヒルドイドのローションと泡は
先発品とジェネリックは全く一緒ではない
ので気をつけて。
あなたにとって正解な使い心地の製品を選んでください。
ヒルドイドローション(先発品)
ローションと聞くとどんなイメージを思い浮かべますか?
化粧水の様なサラッとした液体を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
実はヒルドイドローションは
乳液の様な白色の少しとろっとした液体です。
ヘパリン類似物質外用液(ジェネリック)
一方、ジェネリックのヘパリン類似物質外用液は
化粧水の様な無色のサラッとした液体です。(例外あり)
同じ効果があり
同じクスリとして扱われておりますが
使用感はま〜ったく違います!!
それはもう別物でしょう!!
と個人的には言いたくなりますが、同じクスリとして扱われております。
ジェネリックの画像は左から順に
・ヘパリン類似物質外用液「日医工」(販売:持田製薬)←販売終了予定
・ヘパリン類似物質外用液「日医工」
・ヘパリン類似物質外用液「ニットー」
・ヘパリン類似物質外用液「ニプロ」
・ヘパリン類似物質外用液「YD」
・ヘパリン類似物質外用液「ラクール」
例外:ヘパリン類似物質外用液「ラクール」
ジェネリックのヘパリン類似物質外用液は
化粧水の様な無色のサラッとした液体
と言いましたが。
例外は画像一番右のピンクのチューブ。
・ヘパリン類似物質外用液「ラクール」
ひとつだけ外観からして激しく違うでしょう?
チューブに入ったローション??!
これ。中身も違うのですよ。
乳液タイプのジェネリックは
「ラクール」のみ。
「ラクール」はヒルドイドローションのジェネリックで唯一の乳液タイプ!!!
乳液タイプだからチューブにできたのでしょうか。。
実際に手に取ったことは何のですが
わずかにチモールの匂いがして独特なので嫌な方もいらっしゃるそう。
ヒルドイドローションもわずかに特異な匂いがあるという記載はあります。
ヘパリン類似物質外用スプレー
化粧水タイプのローションはスプレーとしても製造されています。
スプレーは逆さにしても使えるものもあり、背中などにも手軽に塗りやすい。
夏にもサッパリ使うことができます。
若干ローションよりもスプレーの方が薬価は高め。
画像:上段左から順に
・ヘパリン類似物質外用スプレー「日新」
・ヘパリン類似物質外用スプレー「TCK」
・ヘパリン類似物質外用スプレー「日医工」
・ヘパリン類似物質外用スプレー「テイコク」
・ヘパリン類似物質外用スプレー「PP」(販売:サンファーマ/2024.7販売中止)
画像:下段左から順に
・ヘパリン類似物質外用スプレー「PP」
・ヘパリン類似物質外用スプレー「ニットー」
・ヘパリン類似物質外用スプレー「YD」
・ヘパリン類似物質外用スプレー「ニプロ」
・ヘパリン類似物質外用スプレー「サトウ」
・ヘパリン類似物質外用スプレー「VTRS」(2025.3販売中止)
ヘパリン類似物質外用泡状スプレー
最後に泡のスプレー。
冬におすすめ。手に出して使いましょう。
ヒルドイドフォームは缶なのか。。
捨てる時のこと考えるとちょっと。。
ジェネリックの泡状のスプレーはポンプ式のプラスチックボトル。
ヒルドイドフォームはガス式のスプレー缶。
ヒルドイドフォームは捨てる時にコインを使って
ガスを抜く必要があります。
その他の違いも表にまとめてみました。
ヒルドイドフォーム | ヘパリン類似物質外用泡状スプレー | |
ボトル | ガス式スプレー缶 | ポンプ式プラスチックボトル |
使い方 | よく振ってから | 振らない |
泡のきめ | こまかい | やや粗い |
使い心地 | サッパリ | ややべっとり |
内容量 | 92g/本 | 100g/本 |
使用感の差はジェネリックにのみ潤滑剤の精製ヒアルロン酸ナトリウムが入っているので、しっとりするようなベトベト感があります。
両方使って心地よい方に決めると良いのですが、ヒルドイドフォームとジェネリックの1本に入っている量が違うため、薬局判断では変更できず問い合わせが必要になります。
ドクターにどちらが良いのかしっかり伝え、処方箋をもらったその場で確認すると薬局で待つ時間が減りベストです。
画像は左から順に
・ヘパリン類似物質外用泡状スプレー「ニットー」
・ヘパリン類似物質外用泡状スプレー「日本臓器」
・ヘパリン類似物質外用泡状スプレー「日医工」
・ヘパリン類似物質外用泡状スプレー「PP」
「日本臓器」の製品→夏は冷蔵庫に入れてひんやりとした塗り心地を楽しんで。冷蔵庫に入れても固まりません。
いつもとは違う薬局でクスリをもらう時は注意
ヒルドイドローションをいつも使用している方は、普段とは違う薬局でお薬をもらう時にはご注意を。
処方箋を渡す時に、ローションだけは先発品を希望すると伝えてもらえるとスムーズです。
万が一、ジェネリックの化粧水タイプのローションをもらって帰り後悔することのないようにね。
さいごに
化粧水タイプが合う方もいれば、スプレーで刺激を感じる人も。
どれが心地よく使えるクスリかは人によって違います。
製品の違いを知っていることで選択肢が広がることもあります。
先発品の場合はジェネリックに比べお値段が3〜5倍上がることもありますが、乳液タイプやサッパリした泡の方が肌に合い症状が良くなるのであれば使ってみる価値はあると思います。
症状が悪化せず良い状態を保つことができるよう、「一番の主治医はあなた自身!!」をココロがけて上手に付き合ってくださいね。
赤ちゃんにも使用される製品ですが、まれに刺激感を感じて合わない人もいらっしゃることも知っておいて下さい。
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